「ぼの」の根拠のない意志の力

うつ病になると、やる気がない時に物事を進められる能力があるかないかで雲泥の差が生活に出ます。

よく試験前に勉強のモチベーションを上げる方法を考えたりすると思うのです。又はダイエットをする時に、運動するモチベーションを上げる為にウェアを買うというような話があります。自然とやる気が出てきたらそれは成功して、モチベーションが湧かなければ失敗する。そんな局面は生活でよくあると思います。

うつの人はしばしば気分に支配されます。私のうつ安定の局面では、デフォルトでやる気とかモチベーションというものはありません。食欲がなくなるのと同様に意欲や好奇心が無くなってしまいます。興味や意欲を失っている場合、それを何らかのきっかけで、健康な人のように回復させるのは不可能ではないですが、一般的には難しいと思います。

一方、私はやりたくない事を進めるのに直接的でかつ有効な方法を一つ持っています。この方法ではモチベーションの回復に依存しません。むしろ逆の考え方です。それは、自分がやりたいかどうか、尋ねないという方法です。待っていてもモチベーションは復活しないので待つだけ無駄であると切り捨てます。

それが必要であればモチベーションなどなくともやれば良いのです。それが自分の本当にやりたい事だろうかと考えない事です。私は、自分自身の乗り気に依存しないで物事を進める瞬間にこそ、真の意志の力が発揮されていると思います。

やりたい事ができるのは当たり前であって。それは意志強さというよりも情熱の火を絶やさない才能なのだと思います。うつになれば、ほぼ全ての活動に対し興味を失なうので、灰色の荒涼とした世界が心の中に広がります。

その状態を恐れない事です。それが普通の状態であると再定義すれば良いと思います。興味が無くなっても自分自身の生活の改善に必要な事はやり続ける。そこに勝ち目があります。戦略的に重要な事をやれば良いのです。それを繰り返せば、次第に身体は慣れ、段々事は容易になります。

やりたい瞬間を待つ暇があれば、気持ちが伴わずともやる。これこそが意志の真の強さです。結果できれば自信にもなります。そして生活リズムが安定してくれば、いつの間にかうつから抜けだし、ある日モチベーションも回復してくるのではと思います。

辛い通学と製図の練習

 8月は週3~4枚のペースで製図の練習を行っていました。週末は予備校に通い、製図の授業でした。朝からバスと電車とバスと歩きで予備校に行くのはかなり辛く、クラフトボスの珈琲やエナジードリンクを飲みながらなんとか眠気を凌いでいました。
 
 製図のトレースは最初は8時間ぐらいかかってしまいましたが、段々と数をこなすにつれ時間は短縮されていきました。また、脳ミソも製図の問題を考えるのに慣れてくると段々と切れ味が戻りつつあり、心は不安定ながらも、問題は落ち着いて考えられるようになってきました。一次試験直後の直後よりも、少し状態が良くなり、自信を取り戻し始めていたと思います。

 この頃は、リフレックスとエビリファイを少量飲んでいました。それから導入剤のエスタゾラムも少し飲んでいました。頭のキレを取り戻し始めていたため、次の減薬も視野に入れ始めている頃でした。

認知療法ケースワーク:対人ストレス 毎日注意ばかり

今日の課題・本文


今日は下記のAさんの状況(抄)をカテゴライズし、Aさんへのアドバイスを考えました。

Aさんは30代の事務員です。6年くらい働き部下も何人か受け持つようになりました。ある日、上司が異動して変更になりました。新しい上司はそれまで大丈夫だったことも注意をしていきます。上司は「部下のミスはお前の責任だ・と注意をしてきます。上司は細かいミスも全て報告しろと要求し、職務上問題が無い事でも注意してきます。Aさんは業務上の問題が無い事を説明しても「言い訳をするな」と上司はわかってくれません。そして、毎日注意を受け続けていると、Aさんは上司が嫌になり避けようとしますが、、上司は「君には期待しているから頑張って欲しい」といわれます。Aさんは上司から注意を受けないようにしますが、特に業務上の支障はなく、部下からも「何が問題なんですか?」と板挟みの状態です。毎日注意を受け続ける事で、Aさんは「自分が悪くて問題になっているんだ」と落ち込み職場に行くことが辛くなってきました。

5つのカテゴリーへのカテゴライズ


まず、状況・思考・気分・行動・身体の5つのカテゴリーにカテゴライズします。状況は、割とわかりやすいので説明は割愛します。

気分:「嫌になり」
行動:「避けようと」「注意を受けないよう」
思考:「自分が悪くて」「問題になっている」
身体:「辛くなって」

ここで思考へ考え方の癖がなんであるかを検討すると、圧倒的に「自分が悪くて」というのが問題であることが判ります。それから、私はそれに加え「問題になっている」というのは問題にばかり意識が向いていて、業務の遂行が出来ているという良い所に目が行っていないとも考えました。

「自分が悪くて」=個人化(自分自身への関連付け)・結論の飛躍
「問題になっている」=選択的・過小評価

ストレッサーに対する適切な見積もり


ここで上司に期待できることは何か、仕事に対して情熱的であるが、注意への反論はマズイということが分かります。まだ新任で仕事を心配するあまりに神経質になり過ぎているのではという推論もできます。

Aさんができる事+Aさんへのアドバイス


まず、私の個人的な意見では、評価軸を上司に奪われないという事が重要だと思いました。決して注意されているところは重要な部分ではないのですから、クリティカルな業務上のミスをしていないのであればそれは良しと割り切れるという事が必要ではと思います。

それから、グループでは、上司、部下、共に目標設定と評価基準を共有するためのコミュニケーションをとるべきだという話が出ました。これは現在の包括的な状況の把握が組織全体でされていないので、それが必要であるという話です。

他のグループから上司に対して敵対の立場を取る選択も様々出ましたが、これは避けたほうが良い(最終手段)とのことです。これからずっと一緒に働く人なのでその通りだと思います。

最後にカウンセラーの先生から重要なポイントの説明がありました、「感情に配慮」することでした。上司は新しい仕事に神経質になっている情熱的な人だとすると、上司に対しては「ご心配をおかけします」「大変ですよね」といった、感情的な対立をせずに穏やかな話し合いができると良いですねという事でした。

考えて見れば、一番人間性のある暖かな対応をしてみるという社会的な視点が抜け落ちていたことに気づきました。今日のエクササイズで、ストレス局面の様々な選択肢とその良し悪しが検討出来ました。

生活リズムと気分の波そして減薬~「ぼの」のうつ症状が改善していると感じた理由

7年間全く治ると思えなかったうつ病が、8年目になってやっと治る見込みが見えてきています。これはうつ病に8年という期間を要したのではなく、回復に必要な療法に出会うのに8年という歳月を要したといっても過言ではないと思っています。

今、私「ぼの」がうつ病が回復していると感じている理由は下記です。

1.生活のリズムが安定してきている
2.気分の波からの立ち上がりが早くなっている
3.薬の量が減っている

過去8年間、増薬なしで体調が安定したことはこれまでありませんでした。薬の調整以外に、私がうつという「気分障害」に対して持ち得た有効な対抗手段がほぼ無かったからです。もちろん、睡眠・食事・運動のような間接的に効いてくる生活のリズムを改善しようとする努力はしていました。それから、ストレスの回避等、うつが生じるプロセスに対してアプローチすることは可能でした。

しかしながら、うつという「気分」に対して、又は、だるいというような「体調」に対してできる事は0だったのです。

それが、ここ半年程度の間に、私は「気分」と「体調」に対してできることがあるという事を学びました。これが現在のうつを克服するための主な対策になっています。私はこの「気分」、「体調」は無条件で降ってわいてくるものだと思っていましたし、(実際そうである時が多いのですが、、、)またそれに対抗するためには精神論しかないのかと思っていました。ところが、「気分」「体調」が生まれる理由には「思考」というものがあり、又、どんな状況でも「行動」の選択の自由が残されているという事を知り、現在、うつに対して対抗する武器を初めて持つに至りました。

薬以外に、うつに対して対抗手段を持ち得たということが私にとっては大きな一歩でした。そして、この対抗手段とは一つのスキルであるので、スキルを磨いていくことで、うつの影響力を弱める事ができるという確信に繋がっています。完全にうつの息の根を止められるのかはまだ判りませんが、明らかにうつと私のパワーバランスは私の方に優位に動いているように感じています。

その対抗スキルをどこで学んだかというと、それはリワークプログラムの集団認知行動療法のクラスでした。
 
 
集団認知行動療法とは?

認知行動療法に再びトライ

リズムが崩れ、うつの気分に再び襲われている中、認知行動療法のクラスを受けに行きました。そして、そのクラスではかなり内容を忘れてしまっていることに気づきました。

それからメタ認知スキルも鈍っていて、何が事実で、なにが思考なのか区別がつかないようになっていました。この時に、継続と復習が必須であるということに、やっと気づきます。

再びリワークプログラムを再開し、それ以来、うつに襲われても軽症で済むようになってきています。早い段階で自分の「思考」の罠に気づいたり、鬱の「気分」に影響されない「行動」によってサイクルから抜けられるようになりました。

まだ、完治はしていませんが、トレーニングによって、徐々にうつを締め出して行こうと思っています。

2017.08.25

入院を勧められた「ぼの」の集団認知行動療法と減薬によるうつ症状の回復の経緯

うつ病で初めて倒れたのは8年前です。それからというもの休職を繰り返し、抗うつ剤/睡眠導入剤を飲み続け、なんとか経済活動を断続的に維持した8年間でした。

昨年に仕事をやめました。仕事の負荷が上昇し続け、主治医からは新たに増薬、もしくは、病院への入院を勧められたのが原因です。もはやこれ以上の負荷を体にかけるのは無理に思えました。

飲んでいた薬一覧

入院は費用がかさむため、自宅療養することになりまして、アパートに引き込もり始めました。ストレスから解放され、負担が減るかと思えば、襲ってきたのは生活への不安と社会との接点の喪失によるストレスでした。

容赦なく過ぎる日々の中、起き上がる事も出来ずに寝て過ごした日が続きました。もう自分は何も出来ない、社会復帰は絶望的に思われました。そこからいろいろな事を試し現在に至ります。

現状に至るまでには様々な行動と思考の修正が必要でした。そして体調管理に加え、減薬も並行して行いました。必ずしも右肩上がりの改善が続いたわけではありません。落ち込みと回復を繰り返し、現状に至ります。

「ぼの」のうつ日記

現在は集団認知行動療法を受けています。認知行動療法は、私にはかなり合っている療法のようで、もしくはカウンセラーの先生がとても冴えているせいなのか、効果が非常に高いと感じています。今まで感覚や精神論に頼っていた生活・メンタル面を、認知行動のスキルアップによって補完しています。論理的な積み上げができる所が特徴です。

今でも気分の波はありますが、なんとか制御できる範囲になってきています。といっても、集団認知行動療法を使いこなせるようにはまだまだで、クラスをしばらく休むと内容が抜け落ちてしまい、うつの気分にやられてしまうこともしばしばです。認知行動療法のスキルが習慣にになるよう、実践と復習をこれからも頑張ろうと思っています。

認知行動療法とは?

余談ですが、、、療養に加え一級建築士の資格取得に向け勉強をしていました。2017年3月からは予備校に通い始め、リワークと両立し、最終的に合格しました。「うつ症状」に悩まされていても、(双極性Ⅱ型の混合状態だった可能性は否定できませんが)できる事があるという事に気付きました。

一級建築士攻略

一級建築士勉強の軌跡

総括
3,4,5月と実力テストと模試を小刻みに入れる事でモチベーションを維持し、全体を3周する中で、段々と理解が深まっていったように思います。6月の4周目でやっと全範囲を網羅し、7月予備校の通学で弱点洗い出しを加えて、5回目でほぼ完全に理解できたと思います。今でも記憶に残っているかというのは自信はありませんが。

3月 全体を1周を目標 
2月後半から本格的にスタート、3月の半ばまでの3週間で、構造と法規の問題集、教科書を一通り舐めて実力テストを受験。法令集は全部合わせて一週間弱で引きました。
次の2週間で計画・設備・施工の問題集、教科書を同じく一通り大雑把に把握して実力テストを受験。3月、教科書と問題集をほぼ一周回したということになります。大体一教科一週間のペースになります。これは自分の中ではかなりのペースアップが必要でした。この一ヶ月の間で完全に使い物にならなかった日が10日前後ありましたのでくまなく網羅できたわけではありませんが。3月半ばと末に教科別の実力テストの受験で難易度は低いにもかかわらず大体80点程度でまだ理解が浅い事が判ります。

4月 全体を2周を目標
4月は教科書と問題集を2周回す事を目標にしました。30日で2週という事は3日x5教科で回すという事です。これは見事に失敗しまして、体調に振り回されて月の半分くらいは勉強にならなかったので、1周しか結局できませんでした。この時の実力テストが100点を超えましたが、難易度は低い問題なので全く当てにならないということが後でわかります。ただし、ここで良い点を取れたということが次のモチベーションに繋がっていきました。

5月 弱かった法規・設備・施工を中心に一周を目標
といっても体調の波で賞味一週間程度しか勉強できず。5月28日の模試に合わせて5月は勉強をしました。この時の成績が80点くらいでした。模試に合わせてと言っても、一ヵ月で一周しても一ヵ月前の事は忘れてしまいます。この模試で合格ラインをまだ通過してなかったいう事にショックを受け、ここから勉強が加速します。模試の問題はこんなにも難しいのかと思いました。途中で解くのをやめて帰ろうかとさえ思うほど解りませんでした。後から考えると、本試と比べて決して難しくはなかったと思うので、この時期にレベルが高い問題に遭遇していて良かったと思います。

6月は徹底的に弱点強化を目標
法規の基準法以外の法令や、都市計画関連、計画からの建築ウンチク出題対策に加えて、取れる問題がきちんと取れるように全範囲のおさらいをしました。これがギリギリ6月末の通学に余裕持って間に合わせる予定でしたが、実際は夜の通学ギリギリまで勉強をして間に合わせていました。そしてこの通学が、100問の正誤判断と、60問の通常の問題4択を3時間でやるという鬼のようなメニューでした。人間はこんなにも勉強を詰め込むことが出来るのかと思いました。ほんとにこの3時間は辛かったですね。二度と経験したくないと思いましたが、このメニューなしに合格はあり得なかったと思います。曖昧なところが洗い出されたと思います。力学に関しては一日で全範囲をカバーという本当に鬼だと思いました。


7月 通学+模試x3セット

通学でやった問題をさらに家に帰って復習し、自分の勉強も進めるというやり方で、さらに詰めていきました。通学のメニューは100問の正誤判断は強化別でしたが、60問の方が別の教科も合わせてあったので、一週間の中でかならず全教科の問題を解く必要があり、忘却防止になりました。そして、7月の模試では段々と90点と100点を超えるようになってきました。そして、本試を受験。

復職想定ケーススタディ

今日の認知行動療法のプログラムは復職を想定したケーススタディでした。

(事実)状況:
職場に復帰した
周りの人の身のこなしは自分よりも早く、こなす仕事量も多い。

(内)思考:
自分は役に立っていない
この先やっていけるか
気分:
落ち込み
不安
症状:
食欲低下
行動:
ますます無理をして働く
食事や休みを取らずに働く

状況2:
帰宅する
思考2:
(思考1)を反芻する
気分2:
(気分1と同様)
症状2:
不眠

上記の繰り返しの毎日により落ち込が維持され、生活リズムが狂い、再発

このケースをもとに自分の復職(私の場合転職)を想定して自分の場合ではどんなことが起こり得るか考える。

役割を考える

■休職中の役割とは何か

・リハビリ(リワークプログラムに参加)
・体調管理
・生活リズムの維持
・運動の継続

纏めると、「うつ病を治す」
+αとして資格勉強と転職

■復帰直後(転職直後)の役割とは何か

・体調管理
・生活リズムの維持
・運動の継続
・定時出社
・ストレス対処
・適宜、仕事量の調整の相談
・仕事を憶える

纏めると「再発防止」VS「仕事に慣れる」
この時必ず「再発防止」を優先すること
仕事は慣れずとも再発さえ防げば最終的には仕事に慣れるという目標に到達することは可能。ただし、再発してしまっては、仕事にそもそも通えないということになるので、逆の順序は不可。

■健康な労働者の役割は

・定時で出社する
・休みをきちんととる
・長期的な生活の維持
・業務で貢献する

安定した労働の供給(きちんと休みを取って長期的に貢献することが重要)

自己ケーススタディー

リワークを終えて新しい職場に戻った場合を想定し、周りの人は忙しく働いているが、初めての仕事なので一部の業務を軽減されて働いている。わからないことも多く、周りに質問したり、手伝ってもらうことも多い中、定刻になると、皆忙しく残業している中、自分だけが帰宅する。

この状況下で想定されうる否定的認知

・申し訳ない、あまり貢献できていない。
・他の人よりもスローな事で会社に損失が出ないか。

ここで疑われる考え方の癖は
・選択的注目 本当は多少は貢献できていることがある。
・課題解釈と過小評価 自分ができた仕事を評価していない。

この場合、自分の目標を具体化すると、

・スローであっても仕事を少しでも憶えて行けていれば良い。守備範囲の増加が見られれば良いとする。できない事がまだまだあってもOK 失敗してもOK
・定時が守れていれば良い。短時間勤務で安定するのは申し訳ないのではなく良い状態であると考えるべき。体調を崩すのが一番大きなダメージを与えるという可能性。

どのように考えると自信がつくか
・守備範囲が増えた事のリストアップ 項目増であればOKとする
・定時が守れたという出勤率で判断する

今日のお題は復職(転職)でした。ほかの人よりもできなくても早く帰らなければならない中、それを引き金に再発をしないためにどのような考え方をするのが有効かという事でした。

早く帰るという事は長期的に確実に貢献するという事なので、それが双方にとってベストであり、気にすることは無いということが分かります。又、どれだけ失敗しても、できない事が沢山あっても、何かできたことがあればそれは+であるという事に常に注意を払う必要があります。失敗に着目し続けずに自分のできた事に、より大きな注意を払うように気を付ける必要がありそうです。

抗うつ剤より再発率の低いうつ対策スキル「集団認知行動療法」まとめ

「集団認知行動療法」は私の理解によるとウツに主導権を渡さないスキルを習得する療法です。私の場合、このスキルが生活の中で効果を発揮し始めるのに、2時間のクラスを3回程度受講が必要でした。定着するには数週間〜数ヶ月必要です。よって正確性を期すため、療法をを短時間でお伝えするというよりかは、何となく雰囲気を感じて興味を持って頂けたらと思います。このうつに対抗するスキルを身につけたい方は認知行動療法を専門医療機関で受ける事をお勧めします。

ここでは私の集団認知行動療法のへの理解について参考程度に紹介致します。これは誤った解釈を私がしている場合、もしくは理解に私の主観が絡んでいる場合、必ずしも妥当でない場合があります。カウンセラーの先生や心理士の方と行う方が、より自分の状況に即したトレーニングができると思いますので、なるべく正規の医療機関や、書籍に基づいて行う事をお勧めします。
 
 
「ぼの」の理解している認知行動療法

手法:

序盤は、カウンセラーの先生が認知行動の仕組みについて説明します。講義形式で幾つかの大きな枠組みと見方を学びます。

そして、次はケーススタディとして、うつの人にありがちなケースを想定して、そのうつ状態がなぜ維持されているかについて理解します。実際にその状況を分析し、状況を大枠に当てはめてカテゴライズして、認知行動の仕組みがどの様に適応できるかについて学びます。ここでは正しいカテゴライズの仕方、分析の仕方をカウンセラーの先生のお手本を参考に学びます。

最後に、自分の状況をケーススタディーと同様に紙の上に書き出し、その状況を分析、カテゴライズし、それに対して自分がどの様にすれば、状況を改善できるかについて考え、どの様に認知行動の仕組みを適応するか戦略を立てます。そして、カウンセラーの先生より、分析が正しいか、適応の仕方が正しいか、見方に偏りが無いかなど指摘してもらい、実際の生活に役立てます。

ケーススタディー例

考え方:

認知行動療法とは、簡単に言うと、まずは「行動」を変える事でうつの負のサイクルを断ち切りましょうというものです。次に、「思考」の癖を見破ることでさらにうつサイクルを断ち切ると共に、再発を防ぐ、もしくは辛さを軽減しようとするものです。

うつ病はある特定の落ち込むサイクルに陥ってそこから抜け出せなくなっているパターンが多く存在していて、私のうつ症状も、大抵はそのパターンに当てはまる場合がとても多いです。特定の落ち込むサイクルに入ったまま出られなくなっている場合はそのサイクルを断ち切る必要があります。

これは少々辛いプロセスですが、そのサイクルがなぜ起こっているかを明確にするために、サイクルをきちんと特定して分析し、事実・思考・気分・体調・行動の5つのカテゴリーに分類することで整理をつけます。そして「行動」をまず変えることでそこからの脱却を図ります。

5種のカテゴリー分類

原則として人間はあらゆる状況において「行動」の選択肢を持っているという事です。うつサイクルに入ってしまっている場合は選択肢の幅が非常に狭くなるので事前に体調レベルにあった選択肢を用意できると良いと思います。

体調レベル別選択肢(私の場合)

よくある間違いとして選択肢の目標設定に失敗している場合があります。これができたら良いのにと思う選択肢のハードルが高すぎてそれに連続して失敗することでうつサイクルから抜けられないということがあります。

目標設定の失敗

これはその選択肢に失敗しているのではなく目標設定に失敗しているだけであるので、より状況、体調に即した目標設定ができるように気を付ける必要があります。

状況把握をする上で、事実・思考・気分・体調・行動の5つのカテゴリーに分類をしますが、これは少々コツが要ります。最初は事実とは何かという事だけでも十分判断が難しいと言えます。

事実と思考の分類練習

うつは単に右肩上がりに良くなってはいきません。気分の波を繰り返しながらよくなっていくので必ず落ち込みは発生します。その時の気分の落ち込みになるべく引きずられないようにすることが重要です。

とはいえ、「気分」「体調」はある程度は「事実」から自動的に発生するものなので変える事は難しいと言えるでしょう。そこで、「気分」「体調」によって自分の「行動」があまりバラバラになってしまわないよう、気を付ける必要があります。

体調に合わせた「行動」を起こせるようになってきたら、次は「思考」にメスを入れます。これはかなり高度なスキルであると言えます。「思考」には陥りやすい癖があり、大概の人はこれのどこかに陥っている事が予想されます。

陥りやすい思考の癖一覧

この癖を理解した上で、自分のうつサイクルで出てくる「思考」がどの癖によって起こっているか特定できることが必要です。そしてその思考がどの様にうつの引き金になっているかを把握できると良いでしょう。そして、その思考の妥当性を吟味し、より現実に即した思考に変換できるとうつ状態の改善や防止に役立ちます。

上記が大体の認知行動療法の流れになります。まだうまく実践できない所が沢山あるので、今後も練習を重ねていきたいと思っています。

うつ病は体調の波を経て段々と良くなります。アップダウンがあり、回復局面においても、うつ状態が大体の場合存在します。このうつ状態をいかにして軽減するか、また継続させないかが回復のキーポイントになります。その時、生活リズムを整えるというのが基本にあり、とても重要になるということがわかります。

気分が優れないために、生活リズムが乱れ、うつが維持されるというサイクルが多く、ケーススタディでは、生活リズムとうつ状態両方の改善を図るパターンをこなすことで、様々な状況に対して応用力を養うようになっています。

復職想定ケーススタディ

復職想定ケーススタディ
認知療法ケースワーク:対人ストレス 毎日注意ばかり
認知療法ケースワーク:対人ストレス 自分の価値観を持つ
認知療法ケースワーク:対人ストレス 自責感を乗り越える
認知療法ケースワーク:対人ストレス 現実と折り合いをつける

まとめ:

認知行動療法の「行動」は気分や体調に隷属しない行動の選択の(目標設定を失敗しない程度の)主導権を握る事、又、「認知」では思考の偏りを把握しより状況に即したメタ認知をする事であり、それぞれの認知・カテゴライズ・分析・対策スキル等を身に付けることで、うつ局面の打開や辛さの軽減を図るという内容でした。

私はこれを武器に、今日もうつ病と闘い、うつ病の息の根を止めるべく、これからもスキルアップを図ろうと思っています。私の説明だけではかなり理解不足や偏りがあると思いますので、興味がある方は正規の認知行動療法を受けられることをお勧めします。

 

認知行動療法/集団認知行動療法のリンク集

少ないですが、専門サイトの参考リンクを張り付けておきます。

慶應義塾大学認知行動療法研究会により編集された認知療法・認知行動療法マニュアル

せせらぎメンタルクリニック|精神科・心療内科-認知行動療法はどのような特徴を持つ治療法なのか

認知行動療法

フミナーズ-睡眠薬に代わる「認知行動療法」で、私が不眠治療に前向きになれたワケ

wikipedia:集団認知行動療法
集団認知行動療法の説明です。

wikipedia:認知行動療法
認知行動療法の説明です。私が習ったのはこんなに難しくないです。

うつ病「認知行動療法とは?」:きょうの健康
昨年の認知行動療法の放送の概略文です。

集団認知行動療法施設一覧:集団認知行動療法研究会
日本でCBGTを受けられる施設を紹介しているサイトです。

集団認知行動療法実践マニュアル
専門の本の紹介です、内容をより詳しく知りたい方に。
私は購入しましたがレビューできるほど読み込めていないので、後日レビューします。