目標設定に失敗するケースというのが多々あります。例えば、活動レベルが非常に低いのに、今日は8時間勉強して2時間走るというのは完全にオーバーウェイトなのが解ります。
その時に例えばその半分の4時間勉強して30分走れたとします。これは活動レベルにしてはかなり良い結果なのですが、目標設定が高いために、本人は納得できず、目標が達成できない事で落ち込むという事態が想定されます。
これは極端な例ですが、こういった目標設定の失敗というのは生活の面で随所にみられます。
例えば、朝起きたけれどだるかったので何もできなかった、というのが良くある私の落ち込みのパターンです。
しかし、実はこれは目標設定が朝に生産的な活動をするという高い目標設定を行っている事が背景にあります。そのせいで、だるい朝に生産的な事をしようとして、そのエネルギーレベルに達しなかったばかりに、何もせずに寝てしまったという結果があります。
結局何もせずに、落ち込んでいるという事ですが、ここで、目標設定を朝起きるという事だけにしてみると、朝起きた時点でクリアなので、その時だるいかどうかは採点基準に入りません。
よって起きたという事実だけで実は私は喜ぶべきです。そうすれば、たとえ朝が生産的でなかったとしても、私は午後にそんなに落ち込む必要はないということがわかります。
さらに一歩進めると、朝の体調によって、目標設定を生産的な事にするか、それとも気晴らし的なものにするか、体調によって判断して、例えば気晴らしにゲームをするという事にした場合、朝ゲームができれば、生産的な活動を最初から求めて、朝何もできないよりかはかなり良い状態になります。
何度か試して失敗していることであれば、それは目標の設定を失敗している可能性があります。
良くありがちな目標設定の悪い例
・目標が現実から遊離している (無理な目標設定)
・目標が具体的でない (よくわからない目標設定)
・目標達成の評価軸にブレがある等 (正当な評価がされない目標設定)
今できる事の目標設定を自分で把握し守ることが大切です。又、それを他人(上司、同僚など)から別の目標を押し付けられた時に両方抱え込んでパンクしないよう、相手に「自分の状況を説明、その目標を考慮に入れる際に起きる不利益、リスクについて、責任を共有してもらえるよう理解させる」必要があるということについても理解が必要です。
高すぎるハードルを自分に課したばかりに、逆に低い結果が出てきていないか、状況に即した目標設定ができるようにトレーニングをすると効果的です。