一級建築士勉強の軌跡

総括
3,4,5月と実力テストと模試を小刻みに入れる事でモチベーションを維持し、全体を3周する中で、段々と理解が深まっていったように思います。6月の4周目でやっと全範囲を網羅し、7月予備校の通学で弱点洗い出しを加えて、5回目でほぼ完全に理解できたと思います。今でも記憶に残っているかというのは自信はありませんが。

3月 全体を1周を目標 
2月後半から本格的にスタート、3月の半ばまでの3週間で、構造と法規の問題集、教科書を一通り舐めて実力テストを受験。法令集は全部合わせて一週間弱で引きました。
次の2週間で計画・設備・施工の問題集、教科書を同じく一通り大雑把に把握して実力テストを受験。3月、教科書と問題集をほぼ一周回したということになります。大体一教科一週間のペースになります。これは自分の中ではかなりのペースアップが必要でした。この一ヶ月の間で完全に使い物にならなかった日が10日前後ありましたのでくまなく網羅できたわけではありませんが。3月半ばと末に教科別の実力テストの受験で難易度は低いにもかかわらず大体80点程度でまだ理解が浅い事が判ります。

4月 全体を2周を目標
4月は教科書と問題集を2周回す事を目標にしました。30日で2週という事は3日x5教科で回すという事です。これは見事に失敗しまして、体調に振り回されて月の半分くらいは勉強にならなかったので、1周しか結局できませんでした。この時の実力テストが100点を超えましたが、難易度は低い問題なので全く当てにならないということが後でわかります。ただし、ここで良い点を取れたということが次のモチベーションに繋がっていきました。

5月 弱かった法規・設備・施工を中心に一周を目標
といっても体調の波で賞味一週間程度しか勉強できず。5月28日の模試に合わせて5月は勉強をしました。この時の成績が80点くらいでした。模試に合わせてと言っても、一ヵ月で一周しても一ヵ月前の事は忘れてしまいます。この模試で合格ラインをまだ通過してなかったいう事にショックを受け、ここから勉強が加速します。模試の問題はこんなにも難しいのかと思いました。途中で解くのをやめて帰ろうかとさえ思うほど解りませんでした。後から考えると、本試と比べて決して難しくはなかったと思うので、この時期にレベルが高い問題に遭遇していて良かったと思います。

6月は徹底的に弱点強化を目標
法規の基準法以外の法令や、都市計画関連、計画からの建築ウンチク出題対策に加えて、取れる問題がきちんと取れるように全範囲のおさらいをしました。これがギリギリ6月末の通学に余裕持って間に合わせる予定でしたが、実際は夜の通学ギリギリまで勉強をして間に合わせていました。そしてこの通学が、100問の正誤判断と、60問の通常の問題4択を3時間でやるという鬼のようなメニューでした。人間はこんなにも勉強を詰め込むことが出来るのかと思いました。ほんとにこの3時間は辛かったですね。二度と経験したくないと思いましたが、このメニューなしに合格はあり得なかったと思います。曖昧なところが洗い出されたと思います。力学に関しては一日で全範囲をカバーという本当に鬼だと思いました。


7月 通学+模試x3セット

通学でやった問題をさらに家に帰って復習し、自分の勉強も進めるというやり方で、さらに詰めていきました。通学のメニューは100問の正誤判断は強化別でしたが、60問の方が別の教科も合わせてあったので、一週間の中でかならず全教科の問題を解く必要があり、忘却防止になりました。そして、7月の模試では段々と90点と100点を超えるようになってきました。そして、本試を受験。

一級建築士攻略

先日、一級建築士学科試験を受験し、無事合格しました。 結果よりも私は試験の準備ができ、受験できたという事に大きな意味を感じています。というのは、私は双極性Ⅱ型のうつ症状を患っているからです。

うつ症状と戦いながらでも国家資格に立ち向かえた人間が一人いたということが、「うつ症状」と「一級建築士」のどちらか、もしくは両方に悩む方の希望になるのではないかと思い、ここに私の経験を書き残そうと思います。

ただし、双極性特有の混合状態であった可能性は否定できないため、一般的には「うつ状態」であるときに勉強するというのは危険であり、勧められないという事をご理解下さい。本来であれば勉強より気分の改善を優先する方が病状の改善につながると思います。

年表

2010 過去問を購入
2012 復帰 勉強開始 独学(教科書なし)
2013    勉強開始 独学(教科書なし)
2014 初受験 
古い 教科書を入手(日建学院・総合資格)
2015 復帰 再受験(手ごたえを感じる)
2016 残業多すぎで受験できず
2017 法改正に気づき日建学院から教材入手

過去問を購入してから何と7年の月日が流れていることに気づきます。

ここで私が一級建築士の勉強をする上で、有効であった方法、そうでなかった方法を書こうと思います。

最も有効である方法として予備校の教科書を手に入れるという方法があります。これはお金はかかりますが、間違いなく最短距離です。独学(予備校の教科書ナシで)はほぼ無謀なので止めた方が良いと思います。最悪でも予備校の教科書を手に入れたうえで独学をすべきだと私は思います。

私は約4年間は予備校の教科書ナシで勉強をしていましたが、能率でいうと1/100ぐらいの進み具合で進んでいたのではないかと思います。この経験は予備校の教科書の「ありがたみがわかる」「手に入れた時の反動で勉強が進む」という意味では後半戦ではポジティブに働いたものと考えられます。よって、教科書ナシの独学も決して全く無駄であったわけではないと思っています。

以下の記事は今後需要があれば書く予定です。

どうやってでもいいから教科書を手に入れろ!
予備校の教科書とは何か?
予備校の問題集のメリットとは?
どの様に勉強したか?
どの予備校がいいの?
模試は中弛み防止に使える?
教科書ナシで独学とは?