今日の課題・本文
今日は下記のAさんの状況(抄)をカテゴライズし、Aさんへのアドバイスを考えました。
Aさんは30代の事務員です。6年くらい働き部下も何人か受け持つようになりました。ある日、上司が異動して変更になりました。新しい上司はそれまで大丈夫だったことも注意をしていきます。上司は「部下のミスはお前の責任だ・と注意をしてきます。上司は細かいミスも全て報告しろと要求し、職務上問題が無い事でも注意してきます。Aさんは業務上の問題が無い事を説明しても「言い訳をするな」と上司はわかってくれません。そして、毎日注意を受け続けていると、Aさんは上司が嫌になり避けようとしますが、、上司は「君には期待しているから頑張って欲しい」といわれます。Aさんは上司から注意を受けないようにしますが、特に業務上の支障はなく、部下からも「何が問題なんですか?」と板挟みの状態です。毎日注意を受け続ける事で、Aさんは「自分が悪くて問題になっているんだ」と落ち込み職場に行くことが辛くなってきました。
5つのカテゴリーへのカテゴライズ
まず、状況・思考・気分・行動・身体の5つのカテゴリーにカテゴライズします。状況は、割とわかりやすいので説明は割愛します。
気分:「嫌になり」
行動:「避けようと」「注意を受けないよう」
思考:「自分が悪くて」「問題になっている」
身体:「辛くなって」
ここで思考へ考え方の癖がなんであるかを検討すると、圧倒的に「自分が悪くて」というのが問題であることが判ります。それから、私はそれに加え「問題になっている」というのは問題にばかり意識が向いていて、業務の遂行が出来ているという良い所に目が行っていないとも考えました。
「自分が悪くて」=個人化(自分自身への関連付け)・結論の飛躍
「問題になっている」=選択的・過小評価
ストレッサーに対する適切な見積もり
ここで上司に期待できることは何か、仕事に対して情熱的であるが、注意への反論はマズイということが分かります。まだ新任で仕事を心配するあまりに神経質になり過ぎているのではという推論もできます。
Aさんができる事+Aさんへのアドバイス
まず、私の個人的な意見では、評価軸を上司に奪われないという事が重要だと思いました。決して注意されているところは重要な部分ではないのですから、クリティカルな業務上のミスをしていないのであればそれは良しと割り切れるという事が必要ではと思います。
それから、グループでは、上司、部下、共に目標設定と評価基準を共有するためのコミュニケーションをとるべきだという話が出ました。これは現在の包括的な状況の把握が組織全体でされていないので、それが必要であるという話です。
他のグループから上司に対して敵対の立場を取る選択も様々出ましたが、これは避けたほうが良い(最終手段)とのことです。これからずっと一緒に働く人なのでその通りだと思います。
最後にカウンセラーの先生から重要なポイントの説明がありました、「感情に配慮」することでした。上司は新しい仕事に神経質になっている情熱的な人だとすると、上司に対しては「ご心配をおかけします」「大変ですよね」といった、感情的な対立をせずに穏やかな話し合いができると良いですねという事でした。
考えて見れば、一番人間性のある暖かな対応をしてみるという社会的な視点が抜け落ちていたことに気づきました。今日のエクササイズで、ストレス局面の様々な選択肢とその良し悪しが検討出来ました。