復職想定ケーススタディ

今日の認知行動療法のプログラムは復職を想定したケーススタディでした。

(事実)状況:
職場に復帰した
周りの人の身のこなしは自分よりも早く、こなす仕事量も多い。

(内)思考:
自分は役に立っていない
この先やっていけるか
気分:
落ち込み
不安
症状:
食欲低下
行動:
ますます無理をして働く
食事や休みを取らずに働く

状況2:
帰宅する
思考2:
(思考1)を反芻する
気分2:
(気分1と同様)
症状2:
不眠

上記の繰り返しの毎日により落ち込が維持され、生活リズムが狂い、再発

このケースをもとに自分の復職(私の場合転職)を想定して自分の場合ではどんなことが起こり得るか考える。

役割を考える

■休職中の役割とは何か

・リハビリ(リワークプログラムに参加)
・体調管理
・生活リズムの維持
・運動の継続

纏めると、「うつ病を治す」
+αとして資格勉強と転職

■復帰直後(転職直後)の役割とは何か

・体調管理
・生活リズムの維持
・運動の継続
・定時出社
・ストレス対処
・適宜、仕事量の調整の相談
・仕事を憶える

纏めると「再発防止」VS「仕事に慣れる」
この時必ず「再発防止」を優先すること
仕事は慣れずとも再発さえ防げば最終的には仕事に慣れるという目標に到達することは可能。ただし、再発してしまっては、仕事にそもそも通えないということになるので、逆の順序は不可。

■健康な労働者の役割は

・定時で出社する
・休みをきちんととる
・長期的な生活の維持
・業務で貢献する

安定した労働の供給(きちんと休みを取って長期的に貢献することが重要)

自己ケーススタディー

リワークを終えて新しい職場に戻った場合を想定し、周りの人は忙しく働いているが、初めての仕事なので一部の業務を軽減されて働いている。わからないことも多く、周りに質問したり、手伝ってもらうことも多い中、定刻になると、皆忙しく残業している中、自分だけが帰宅する。

この状況下で想定されうる否定的認知

・申し訳ない、あまり貢献できていない。
・他の人よりもスローな事で会社に損失が出ないか。

ここで疑われる考え方の癖は
・選択的注目 本当は多少は貢献できていることがある。
・課題解釈と過小評価 自分ができた仕事を評価していない。

この場合、自分の目標を具体化すると、

・スローであっても仕事を少しでも憶えて行けていれば良い。守備範囲の増加が見られれば良いとする。できない事がまだまだあってもOK 失敗してもOK
・定時が守れていれば良い。短時間勤務で安定するのは申し訳ないのではなく良い状態であると考えるべき。体調を崩すのが一番大きなダメージを与えるという可能性。

どのように考えると自信がつくか
・守備範囲が増えた事のリストアップ 項目増であればOKとする
・定時が守れたという出勤率で判断する

今日のお題は復職(転職)でした。ほかの人よりもできなくても早く帰らなければならない中、それを引き金に再発をしないためにどのような考え方をするのが有効かという事でした。

早く帰るという事は長期的に確実に貢献するという事なので、それが双方にとってベストであり、気にすることは無いということが分かります。又、どれだけ失敗しても、できない事が沢山あっても、何かできたことがあればそれは+であるという事に常に注意を払う必要があります。失敗に着目し続けずに自分のできた事に、より大きな注意を払うように気を付ける必要がありそうです。