
チャンネル不足というのは何の話かといいますと、人間は生存する上で複数のチャンネルに依存できる事が安心感につながるという話があるそうです。
例えばアフリカで上水のインフラが存在しない場合、その水を井戸からだけに頼っていると、井戸が枯れてしまった際に生活ができなくなります。飲み水という点で一つのチャンネルしか存在しない場合の例です。
人間が安心して生活するためには、一つのチャンネルに依存せずに複数のチャンネルに頼る方が安心感につながり快適に過ごせるのですが、これは例えば会話にもあてはまります。
いままで、仕事をやめるまでは私は会話チャンネルとして、同僚、家族、友人等いろいろなチャンネルが存在しました。しかし、その割合は仕事に従事している時間が長いため、仕事での会話が9割で残りが1割といった具合にかなり偏っていました。
仕事をやめてしまうと、残りの家族、友人チャンネル、今まででは10%しかなかったチャンネルが自分の全チャンネルを占めるようになってしまいます。
しかも、社会から離脱しかけている自分を思いやってか、避けているのかは分かりませんが友人チャンネルもかなり減少しますし、避けていないのにもかかわらず疑心暗鬼になってしまい、自分からチャンネルを切ってしまう例も後を絶ちませんでした。
又、家族チャンネルもうつで仕事やめましたという話だけではあまり健康的な会話が生まれず、難しくなります。
結果どうなるかというと、自分の会話チャンネルがとても少ない中それが100%を占め、そして、あまり健康的でない会話ばかりがズームアップされてしまうという現象が起きます。
ストレスを爆発させてしまう理由が、やっとこのチャンネル不足という認識ができるようになって初めて引き籠るということの危険性を認識できました。
そこで始めて、外に出て新たなチャンネルを作らなくてはという事に気づいたわけです。
身支度ができない