心を磨り潰される減薬

この罪悪感、不安感、絶望感が入り混じる中、私は減薬に踏み切ります。今から考えると、かなり無謀だったと思います。結果論として、よかったのかもしれませんが、とても危険だったと今でも思います。

減薬の理由としては、おそらく働くためにいままでは薬を沢山入れていたということがあったはずだと思っていたので、働く必要がもはやなくなった以上、減薬できるだろうという考えでした。

勿論、主治医に相談の上、少しずつ行っていきましたが、最初に引いた量だけでも夜は悪夢のジェットコースター、昼は不安感が増幅され、とてもじゃないけれど続けられないというような状況でした。

再び主治医に相談し、減薬量をさらに細かく半分にしてもらい、それでも辛い夜に耐える日々が始まります。

当時飲んでいたメインの抗うつ剤はサインバルタでした。

私はサインバルタの飲み初めにかなり副作用が強く出ていたので、減薬するときも同様の副作用と、それに加え、極度の不安や精神過敏な状態というのが顕著に出ました。

特に罪悪感と向き合う夜には、それは胸に穴が開くような辛い思いがあり、正気を保てなくなるのではないかという焦燥感にかられながら毎日を過ごしました。

具体的には60㎎から10㎎ずつ一ヶ月おきに引いていきましたが、体調があまりにも悪く、隔日で量をもどしたり、細かな調整をしながらの減薬でした。

そんな中、年は明け、2017年が始まります。